kubo39's blog

ただの雑記です。

2017-01-01から1年間の記事一覧

DockerとD言語のイメージ

そろそろDockerをまじめにやらないといけなくなってきた。D言語は飾りです。 まずは試す 準公式?のDockerイメージがあるのでpullしてくる。 $ docker pull dlanguage/dmd (...) README にあるとおりに試す、ファイル名だけかえて hello.d というファイルを…

DCDのめも

多くの言語と同じようにD言語にもコード補完ツールがあり、DCDという。 コード補完ツールは基本の仕組みはほぼほぼ同じなのだが、それなりに個性があったりする。 例えばコンパイラがライブラリとしてパーサを提供していてそれを使っているもの(Rustのracer…

Dで生成したバイナリ自身のシンボルをみる

完全ではないが、モジュール情報や関数名や型情報などは .symtab をみればとれる。もう少しまじめにsections_elf_shared.dを読めば意味のあるものになるかもしれません。 import core.demangle; import std.algorithm : map; import std.file : thisExePath;…

D言語の数値まわりの字句解析のはなし

仕様はここにある https://dlang.org/spec/lex.html#Integer これをみると、 0b_ はBinaryIntegerとして表現可能なリテラルとなる。 import std.stdio; void main() { writeln("0b_: ", 0b_); writeln("0b________: ", 0b________); // _ がいくつあってもよ…

社内勉強会でD言語とマイコンのはなしを発表した

スライド Q&A 組込みでDを使うメリットがあまりなかった、Rustのほうが筋がいいのでは? たしかにそうなんですよね Cのライブラリを使わなかったのはなぜ? プリプロセッサマクロがふんだんに使われているので、どうせなら全部自前で実装したほうがはやかっ…

emacsのD言語設定をひさしぶりにいじった

emacs 25.1.1でd-modeを使おうとするとなんかエラーが出てたので今までjava-modeを使っていたが、d-mode.elをM-x byte-recompile-fileすると動くようになったので、ついでにD言語設定をえいやっとやってしまった。 大した設定はしていなくて、 auto-complete…

LDCのsanitizeオプション

LDCはバックエンドがLLVMであるので、sanitizerの機能が一部使える。 一応 address, fuzzer, memory, thread とあるけれど、手元のLDC 1.4.0でまともに使うことができたのはThreadSanitizerのみであった。 AddressSanitizer asan/outofbounds.d void main() …

SSDのはなし

ざっくり。基本的にSSDの特性はNANDの特性で、そこをファームのコントローラーがどのくらいサポートするかで製品の質が決まる。 寿命 NANDの寿命 - よく言われるのが書き換え回数 SLCだと約10万回 書き換え回数 = イレース回数 ブロック単位で行われる(Linux…

静岡旅行

サッカー観戦ついでに一泊二日で静岡に行った。 1日目 はい。 pic.twitter.com/S20zkLrsT3— くそでかいイリエワニがみたい! (@shitsyndrome) 2017年9月23日 シンカンセンスゴクタカイアイス pic.twitter.com/ZXI8ZT7RQ5— くそでかいイリエワニがみたい! (…

Rustでバイナリなライブラリ

最近いじるときにどっかに情報まとめとくといいかな、と思い。他にもあれば是非教えてください。 gimli-rs/gimli - DWARFを扱うためのライブラリ。DWARFってだいたいでかいのでlazy, zero-copyで扱いやすいのは期待してる。 m4b/goblin - ELF/Mach-O/pe 形式…

dfmtのnightly binaryを作成するレポジトリを作った

レポジトリは これ 作成手順を残しておく。 とりあえずtravis gemの力を借りる。ここで二段階認証を行うのだが、やけに失敗した。 このタイミングでapi_keyが作られている。 $ gem install travis $ travis setup releases -r kubo39/dfmt-bin あとはtagつき…

binutilsでどういうオプション使うの?というはなし

manみて適切なの使えば?というはなしなんだろうけど、まあとっかかりとかあるし。 objdump だいたい -Cd(S) もしくは -Cdr(S)をつかってる気がする。Dだと -C dlang とかつける。でもわりとその場その場で変えてるような気もする。 nm -f はポータブルじゃ…

リンカのメモリコマンド

ld

大半のリンカスクリプトでは、リンク先のようにメモリコマンドに (rwx) のように記述されている。(stm32のやつとか) リンカのメモリコマンドの仕様は以下のようになっている。 https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/4/ht…

LDCでのvolatileのはなし

LDCはpragmaを利用してLLVMのコード生成時にvolatileLoad/volatileStoreのハンドリングをしてる。 ここではvolatileLoadの呼び出し/コード生成までみていく。 core.bitopモジュールは、LDCコンパイラを使うときは特に指定しなくても pragma(LDC_intrinsic, “…

D言語をプロダクションに使うには、ということを考える

D言語のコードを社のレポジトリにpushした。(まだmasterにmergeされていないので、先走り気味かもしれない) D言語を使った理由は使いたかったというのもあるが、今回のケースでは 使う箇所が部分的(言語はわりとなんでもいいところ) 標準でjsonを扱うための…

Rustのconst_fnがそれほど使い勝手がよくなさそうだという話

現状ではnightlyでしか使えないが、Rustは部分的にコンパイル時に関数評価を定数畳み込みする const_fn という機能がある。 https://doc.rust-lang.org/beta/unstable-book/language-features/const-fn.html そこでコンパイル時にバイト列を比較するコードを…

Faster command line tool in Crystal?

http://dlang.org/blog/2017/05/24/faster-command-line-tools-in-d/ https://nim-lang.org/blog/2017/05/25/faster-command-line-tools-in-nim.html https://users.rust-lang.org/t/faster-command-line-tools-in-d-rust/10992/14 こんな感じで巷ではやって…

Rustのlockとスコープのはなし

こういうコードを書くと当然deadlockする。 use std::sync::{Mutex, Arc}; use std::thread; fn main() { let mut lock = Arc::new(Mutex::new(false)); let mut cloned_lock = lock.clone(); let th = thread::spawn(move|| { loop { let mut quit = cloned…

D言語のfizzbuzz

FizzBuzzでD言語っぽいコードってどんな感じだろう、みたいな話があったので。 ふつうに実行時に書くならこんな感じだろうか。 import std.algorithm; import std.conv : to; import std.range; import std.stdio; void main() { 1.iota(16) .map!(a => (! (…

Dconf 2017

1日目 Pointers Gone Wild: Memory Safety and D Dの作者ことうぉるたん。コンパイラの恩恵を受けるために生ポインタを使うよりref使おうとか、return refやscope refとか追加した理由とか。スライドにD言語くんがいっぱい登場していた。 D as a Better C 基…

LDCの最適化とか

http://robert.ocallahan.org/2017/04/rust-optimizations-that-c-cant-do_5.html これを読んで、なるほどRustだとこういう最適化できるのね、というのを学んだ。 Here it’s really clear that the semantics of Rust are making this optimization possible…

STM32F3DISCOVERYをD言語から動かすライブラリを書いている

https://github.com/kubo39/stm32f3discovery で開発中です。LDC前提。とりあえずのLチカと例外のハンドリングとかくらいしかない。 Lチカのプログラムはこんな感じの抽象度で書けます。 import stm32f3discovery; import led; extern(C): @nogc: nothrow: v…

STM32F3DISCOVERYでD言語のプログラムを実行する

LDCコンパイラでSTM32F3DISCOVERYで動く実行バイナリをいろいろ苦労して作成した。 いろいろ罠 LDCのオプションは罠だらけ march,mcpuの指定が罠 float ABIの指定でhardが効かない、soft ABIとなる tripleの指定が罠 eabihfだとsoft-float ABIになってしまう…

LDCでSTM32F103のバイナリを作ろうとしてできなかった

Cortex-M3な環境を試してみる。 コードを以下のようなかんじで用意する。 import ldc.attributes; extern(C): @nogc: nothrow: pragma(LDC_no_moduleinfo); @(section("_reset")) void _reset() { int y = void; auto x = 42; y = x; while (true) {} } ENTR…

QEMUを使ってCortex M3なバイナリを動かしてみる

環境 $ cat /proc/version Linux version 4.8.0-41-generic (buildd@lgw01-18) (gcc version 6.2.0 20161005 (Ubuntu 6.2.0-5ubuntu12) ) #44-Ubuntu SMP Fri Mar 3 15:27:17 UTC 2017 $ ldc2 -version| head -1 LDC - the LLVM D compiler (1.0.0): インス…

STM32F3DISCOVERYボード向けに実行プログラムをLDCで作ってみようとしてハマった

表題のとおり、STM32F3DISCOVERYボード向けに実行プログラムをLDCで作ってみようとしてハマった。 D言語のソースコード import ldc.attributes; extern(C): @nogc: nothrow: pragma(LDC_no_moduleinfo); @(section("_reset")) void _reset() { int y = void;…

上野動物園に行った

pic.twitter.com/gfbwj8H1B9— けものフレンズをみて (@shitsyndrome) 2017年3月11日 上野動物園に行った。多摩動物公園よりは狭かったけど、数多くの動物がいた。 パンダ 人で賑わっていて辛かった。パンダも奥のほうでほとんど姿を見せず、おたかくとまった…

re-visit kNN and operf/LDC

以前書いたものはシングルスレッド版のRust/OCamlよりも遅かった。これをprofilingしてみる。 スペック $ lscpu [kubo39:knn][git:master] Architecture: x86_64 CPU 操作モード: 32-bit, 64-bit Byte Order: Little Endian CPU(s): 4 On-line CPU(s) list: …

多摩動物公園に行った

多摩動物公園に行った。 サーバル お目当てのサーバルキャット。耳はけっこう個体差があるようだ。 あまり人間は好きでないのだろうか、やや人から離れた場所をうろついていた。 ライオン 運良くめちゃくちゃ吼えてるとこに遭遇した。ライオンの咆哮はめちゃ…

松江周辺のうまい店

ずいぶん戻っていないが、青春時代の記憶を頼りにまとめた。 おおはかや - 鰻のお店。アクセスは悪いけどめちゃくちゃ美味しい。 海鮮問屋博多 - ちょっと場末の香りがする、海鮮系の料理のお店。郷土料理のかにまま、鯛ままがおいしい。 きがるそば - 松江…