kubo39's blog

ただの雑記です。

D言語

DMDでprofileオプションを使ったときだけスタックオーバーフローする不思議なバグの調査

なんかおもしろいコンパイラのバグに遭遇したのでめも。 もともとはpeggedを使ったプロジェクトで dub build --build=profile でビルドしたバイナリを実行するとSEGVに遭遇するんだけど・・・、という問題だった。 とりあえずgdbにかけてみると >>> bt 10 #0…

C言語のmainでめちゃくちゃできる、ってネタみたけど別にDでもできるよな。 main is usually a function はでないけど。 extern (C) void main() pure nothrow @nogc { asm pure nothrow @nogc { naked; db 0x31; db 0xC0; // xor EAX, EAX; db 0xFF; db 0xC…

druntimeのcore.syncについて

いろいろいけてないよな。 Mutexの実装がデフォルトでre-entrant 不定な振る舞いよりはデッドロックが早期にわかるほうが100倍マシだから 条件変数およびセマフォのタイムアウトつきwaitがmonotonicなclockじゃなくシステムクロック なので、システムの時刻…

ErupteDを使ってDからVulkan触ろうと思ったけどできなかった話

最近しょうもない記事ばっかり書いてるけど、無職だとこうやってメリハリつけないとだめかなーと思っての行為なので許容して。 DでVulkanさわろうとおもうと https://github.com/ParticlePeter/ErupteD というライブラリが一番スターついてるっぽいのでこれ…

LDC向けのSIMDライブラリを作っているけど、いろいろつらい

x86intrin 勉強がてらにLDCでx86intrinsicっぽくSIMDを書けるライブラリを書いてみている。まだまだ全然途中なので使わないでください。 github.com _m128iとかじゃなくてそのままbyte16とかを直接 _mm_XXX の引数にとったりするようにしてるけど、将来的に…

perfを使ってD言語のプロファイリング結果をみる

まず手元の /proc/sys/kernel/perf_event_paranoid を確認する。Ubuntuとかだと最弱設定になってるので変えとく。 $ cat /proc/sys/kernel/perf_event_paranoid 3 $ sudo sh -c 'echo 1 > /proc/sys/kernel/perf_event_paranoid' 普通に perf record にかけ…

D言語で一ヶ月前を表すとき

日付の扱いは忘れそうなのでメモ。 一ヶ月前を表す場合、可能であれば前月の同日同時刻を表し、前月に同日が存在しない場合は差分を計算して付け足す。 import std.datetime; import std.stdio; void main() { auto currTime = Clock.currTime(UTC()); write…

D言語のprecise(正確な) GC

(追記: 編集あり) 実は結構前に保守的なGCから正確なGCになって いた いなかった。仕組みはマーク・アンド・スィープで変わらないが性能は大幅に向上が期待できそう。 github.com これによって、 メモリ確保時 allocatorの使い分けによる効率的なメモリ管理…

D言語の八進数リテラルの特殊扱い

D言語はかつて八進数リテラルを定義していたが、現在は仕様上Invalidとなっており std.conv.octal を使うようにエラーメッセージが出現する。 (dmd-2.081.1)$ cat octal.d void main() { auto _ = 010; } (dmd-2.081.1)$ dmd octal.d octal.d(3): Error: oct…

D言語の静的配列のちょっとかわった挙動

以下のコードの振る舞いはちょっと変わった感じをうけるかもしれない。 int[2] ARR = [5]; void main() { // int[2] arr = [5]; // Error: mismatched array lengths, 2 and 1 assert(ARR == [5, 0]); } この場合、D言語の静的配列はグローバルに宣言した場…

DMDにContributeした

D言語の数値まわりの字句解析のはなし - kubo39's blog これがほっといてもなおってなかったので、自分で報告して修正した。 github.com DMDのビルドははやくて快適だけど、フルテスト回すとそこそこ時間がかかる。 追記 今きづいたけどエラーメッセージにSu…

std.parallelismざっくり

D言語で並列処理を扱うためのライブラリとして、標準ライブラリにstd.parallelismがある。 これはstd.algorithmやstd.rangeを使うのとほとんど同じような感じで処理が書ける。 以下の処理はOSスレッドによって並列に実行される。 デフォルトのワーカースレッ…

DockerとD言語のイメージ

そろそろDockerをまじめにやらないといけなくなってきた。D言語は飾りです。 まずは試す 準公式?のDockerイメージがあるのでpullしてくる。 $ docker pull dlanguage/dmd (...) README にあるとおりに試す、ファイル名だけかえて hello.d というファイルを…

DCDのめも

多くの言語と同じようにD言語にもコード補完ツールがあり、DCDという。 コード補完ツールは基本の仕組みはほぼほぼ同じなのだが、それなりに個性があったりする。 例えばコンパイラがライブラリとしてパーサを提供していてそれを使っているもの(Rustのracer…

Dで生成したバイナリ自身のシンボルをみる

完全ではないが、モジュール情報や関数名や型情報などは .symtab をみればとれる。もう少しまじめにsections_elf_shared.dを読めば意味のあるものになるかもしれません。 import core.demangle; import std.algorithm : map; import std.file : thisExePath;…

D言語の数値まわりの字句解析のはなし

仕様はここにある https://dlang.org/spec/lex.html#Integer これをみると、 0b_ はBinaryIntegerとして表現可能なリテラルとなる。 import std.stdio; void main() { writeln("0b_: ", 0b_); writeln("0b________: ", 0b________); // _ がいくつあってもよ…

社内勉強会でD言語とマイコンのはなしを発表した

スライド Q&A 組込みでDを使うメリットがあまりなかった、Rustのほうが筋がいいのでは? たしかにそうなんですよね Cのライブラリを使わなかったのはなぜ? プリプロセッサマクロがふんだんに使われているので、どうせなら全部自前で実装したほうがはやかっ…

emacsのD言語設定をひさしぶりにいじった

emacs 25.1.1でd-modeを使おうとするとなんかエラーが出てたので今までjava-modeを使っていたが、d-mode.elをM-x byte-recompile-fileすると動くようになったので、ついでにD言語設定をえいやっとやってしまった。 大した設定はしていなくて、 auto-complete…

LDCのsanitizeオプション

LDCはバックエンドがLLVMであるので、sanitizerの機能が一部使える。 一応 address, fuzzer, memory, thread とあるけれど、手元のLDC 1.4.0でまともに使うことができたのはThreadSanitizerのみであった。 AddressSanitizer asan/outofbounds.d void main() …

dfmtのnightly binaryを作成するレポジトリを作った

レポジトリは これ 作成手順を残しておく。 とりあえずtravis gemの力を借りる。ここで二段階認証を行うのだが、やけに失敗した。 このタイミングでapi_keyが作られている。 $ gem install travis $ travis setup releases -r kubo39/dfmt-bin あとはtagつき…

LDCでのvolatileのはなし

LDCはpragmaを利用してLLVMのコード生成時にvolatileLoad/volatileStoreのハンドリングをしてる。 ここではvolatileLoadの呼び出し/コード生成までみていく。 core.bitopモジュールは、LDCコンパイラを使うときは特に指定しなくても pragma(LDC_intrinsic, “…

D言語をプロダクションに使うには、ということを考える

D言語のコードを社のレポジトリにpushした。(まだmasterにmergeされていないので、先走り気味かもしれない) D言語を使った理由は使いたかったというのもあるが、今回のケースでは 使う箇所が部分的(言語はわりとなんでもいいところ) 標準でjsonを扱うための…

D言語のfizzbuzz

FizzBuzzでD言語っぽいコードってどんな感じだろう、みたいな話があったので。 ふつうに実行時に書くならこんな感じだろうか。 import std.algorithm; import std.conv : to; import std.range; import std.stdio; void main() { 1.iota(16) .map!(a => (! (…

Dconf 2017

1日目 Pointers Gone Wild: Memory Safety and D Dの作者ことうぉるたん。コンパイラの恩恵を受けるために生ポインタを使うよりref使おうとか、return refやscope refとか追加した理由とか。スライドにD言語くんがいっぱい登場していた。 D as a Better C 基…

LDCの最適化とか

http://robert.ocallahan.org/2017/04/rust-optimizations-that-c-cant-do_5.html これを読んで、なるほどRustだとこういう最適化できるのね、というのを学んだ。 Here it’s really clear that the semantics of Rust are making this optimization possible…

STM32F3DISCOVERYをD言語から動かすライブラリを書いている

https://github.com/kubo39/stm32f3discovery で開発中です。LDC前提。とりあえずのLチカと例外のハンドリングとかくらいしかない。 Lチカのプログラムはこんな感じの抽象度で書けます。 import stm32f3discovery; import led; extern(C): @nogc: nothrow: v…

STM32F3DISCOVERYでD言語のプログラムを実行する

LDCコンパイラでSTM32F3DISCOVERYで動く実行バイナリをいろいろ苦労して作成した。 いろいろ罠 LDCのオプションは罠だらけ march,mcpuの指定が罠 float ABIの指定でhardが効かない、soft ABIとなる tripleの指定が罠 eabihfだとsoft-float ABIになってしまう…

LDCでSTM32F103のバイナリを作ろうとしてできなかった

Cortex-M3な環境を試してみる。 コードを以下のようなかんじで用意する。 import ldc.attributes; extern(C): @nogc: nothrow: pragma(LDC_no_moduleinfo); @(section("_reset")) void _reset() { int y = void; auto x = 42; y = x; while (true) {} } ENTR…

QEMUを使ってCortex M3なバイナリを動かしてみる

環境 $ cat /proc/version Linux version 4.8.0-41-generic (buildd@lgw01-18) (gcc version 6.2.0 20161005 (Ubuntu 6.2.0-5ubuntu12) ) #44-Ubuntu SMP Fri Mar 3 15:27:17 UTC 2017 $ ldc2 -version| head -1 LDC - the LLVM D compiler (1.0.0): インス…

STM32F3DISCOVERYボード向けに実行プログラムをLDCで作ってみようとしてハマった

表題のとおり、STM32F3DISCOVERYボード向けに実行プログラムをLDCで作ってみようとしてハマった。 D言語のソースコード import ldc.attributes; extern(C): @nogc: nothrow: pragma(LDC_no_moduleinfo); @(section("_reset")) void _reset() { int y = void;…